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番外編 僕らの始まり 12
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「…同性に告白されるの初めてで、どうしたらいいか分からないので教えてください。皆月さんは俺とどうなりたいんですか?」
「つ、きあいたい…です。でも無理でしょう?だから酷く振ってください」
お願いします、と頭を下げた。
暫くして七瀬くんが口を開く。
「俺でよかったら付き合いましょう?」
驚いて顔を上げると、七瀬くんはすごく優しい顔をして僕を見ていた。
「ど、して…?」
信じられない。
「皆月さん優しいし、俺、皆月さんと話すの好きだからです」
「…それだけでいいの…?同性だよ…?僕、年上だよ…?」
こんなに頼りのない年上の成人男性なんだよ?
そんな人間でもいいの…?
「そんなこと気にしませんよ。俺、馬鹿ですし。ほら、どうするんですか?付き合うんですか?付き合わないんですか?」
付き合うなら手を取ってください、と手を差し伸べられた。
普通なら取るべきではない。
それくらい分かっている。
僕は大人なんだ。
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