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突然の姉のお誘い 02
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途中、スーパーでお菓子を数個買った。
合鍵を使って鍵を開けると、光さんは掃除機をかけていた。
「ひーかーさーん!」
へーい!と両手をあげて呼ぶ。
たまにそうやって登場するけど、それに光さんが乗ってくれたことはない。
もともとそういうタイプではないことは分かっているし、今更乗ってほしいと思ってもいない…こともない。
「色葉くん」
俺に気づいた光さんは掃除機を止めて、嬉しそうに笑う。
綺麗だなあ。
靴を脱ぎながら両手を下げて、光さんに抱きつく。
「何か手伝おうか?」
「んーん。もう終わるから待ってて?」
「はーい」
掃除が終わるまで、光さんに何と伝えるか考えていた。
30分くらいで掃除は終わった。
「お待たせ」
「お疲れさま」
「ありがとう。お昼ご飯は食べた?」
「まだ!光さんは?」
「僕もまだだよ。何か作ろうか?」
「久しぶりにサンドウィッチ食べたーい!」
そしてサンドウィッチを二人で作ることになった。
相変わらずビニール手袋をする光さん。
「ねぇひかさん」
「んー?」
ハムを切る光さんと並んでツナとマヨを混ぜながら話しかける。
「手、後で手当てしてあげるね」
「うん。ありがとう」
そう言う光さんの横顔は悲しそうだった。
いつまで経っても気にしいなあ。
まあ、それが光さんだよね。
サンドウィッチを三角に切って、俺と光さん特製の旗を刺して完成した。
「いっただっきまーす!」
「いただきます」
ハムとレタス、ツナマヨが入っていて豪華。
俺がツナマヨ入れるのが好きだと知ってから、光さんは入れてくれるようになった。
「ひかさん、美味しいね」
「美味しい」
光さんと食べるご飯はどれも美味しいと感じる。
他愛のない話をしてゆっくり食べた。
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