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滴Ⅵ
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「な、もっ、ゃ…、ぁっ!」
オレの中を掻き回す長い指は、もう何回も、緩く浅くもどかしい往復を繰り返しとった。
焦れて堪らんなったオレが、腰をくねらせても、上手いこと外されてまう。
「ふっ!」
指を追うように、力の入らへん腰を押し付けようとしても、かするくらいにしかならへん。
それやのに、別の手は、脇腹や耳をひっきりなしに弄ってて…
もうどこを触られても、気持ちが良うて、後一押しでイケそうやのに。
プラグのせいか、前からはずっと変な感じが続いてて、なんやだんだん切な過ぎて、苦しいてしゃあなくなってきた。
「頼むから、も、抜いてっ!!」
堪りかねて叫んだ途端、後ろから指が引き抜かれてしもた。
「そ、ソッチじゃ、ないって!!」
オレは頭を振りながら、静にすがり付いた。
―泣いたら、アカン。
こういう時こそ、ハッキリ言わんと。
「ぷ、プラグ、外して。それから…」
「それから?」
「せ…せいのが、欲し…」
「っ!?」
あっと言う間に、体が入れ換わった。
荒々しく組み敷かれ、ガツンと、一気に奥まで貫かれる。
「ああっ!!」
オレは堪らず、甲高い声をあげた。
出されへん熱が、体の奥でどろどろと渦を巻く。
「…何を隠している?」
グイッと顎が持ち上げられて、目と目が合うた
―えっ!?
もしかして、もう、バレた?
瞬きをしたあと、気まずうて目を逸らすと
「今更、逃げられると?」
グイッと腰を掴まれた。
―はあっ!?
逃げるって?
「ちょ!…せい!?な、ん、」
―何か勘違いしてる?
また、ガツンとヤラレて、目が眩んだ。
「遅れた理由はなんだ?」
今更な質問に、ビックリした。
「あ、って、…ち、かてつ、で。シり、あいが」
―嫁は、知り合いで、ええやんな?
激しく揺すぶられながらも考えた。
「だから、やり過ごすのに時間が要ったと?来た時に様子が可笑しかったのも、その所為か。」
泣きながら、何度も頷いたオレを見て、静は溜め息をついた。
「そういう話は、先に言え。」
―え?
言うても、良かったんや?
イマイチわからんかったけど、静に言っておかなアカンことは、まだあった。
「も、ひとつ。…オレ、転勤、な、る、からっ」
「いつだ?」
「さんがつ。まだ、どこか、わからん。そやから…」
(次はいつ会えるか解らへん。)
地下鉄でスマホが鳴ったんは、部長からのメールやった。中身は転勤の打診。でも、断るには、よっぽどの理由が要る。
「俺からは逃げられないと言っただろう。」
「…ああ。」
―そやったな。
逃げる気なんて、サラサラないけどな。
「おまえは、俺のものだ。」
「あ、…あぁっ!」
また大きいストロークで貫かれて、体に掛かる重みに安心した。
―せいも、オレのやとええのにな…。
そない思たら、言わんとこうって思てた事をぽろっと白状してしもた。
「オレな、もう嫁には、…勃たんように、なってん。」
オレん中の静が、グンッと大きいなった。
「あぁ、もう!どうしておまえは…」
今度はマトモにエエとこを何度も突かれて
それから、ぎゅうぎゅう窒息しそうな位、抱き締められた。
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