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旅の1 (R18)
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ソファに座ってもじもじとワインを飲んでると、隣に座った旦那様がつんっと尻尾を引っ張った。
「んっ!」
胎内に埋められた尻尾の根本もそれと同時に引っ張られ、思わずはしたない声を上げる。
「どうした?」
小さな布だけで覆われた腰を撫で、旦那様が静かに訊く。声を上げた理由なんて、自分が一番知ってるくせに。旦那様は意地悪だ。
「ほら、早く飲め」
優しい声で促され、グラスに口を付けるけど、ちびちびと舐めるようにしか飲めない。
元々お酒に強い方じゃなかったけど、今はそれだけが理由じゃなかった。黒くて長い猫の尻尾、その根本についた4cmくらいの木球がお尻の中に埋められてるせいだ。
旦那様のと比べるとはるかに小さいのに、立っても座っても違和感がある。
セットになってる下着のせいで、しっかりと固定されてて、外すこともできない。もぞっと動く度にぐりっと入り口を刺激されて、とても落ち着いていられなかった。
「なかなか似合ってる」
不敵に笑いながら甘く囁かれて、嬉しいのに浸れない。
全身が敏感になってるみたい。
大きくて温かな手のひらで、裸の腰や背中を撫でられるだけで、びりっと電流が走るくらい感じる。
「あ、……っ」
びくんと跳ねる腰。
うっかりワインをこぼしそうになって慌てると、すっと手の中からお揃いのグラスが抜かれた。
「こぼすぞ」
そんな言葉と共に、オレの分のワインをぐっとあおる旦那様。たくましい腕に抱き寄せられ、整った顔を寄せられる。
目を閉じると唇が重なって、ぴったりと覆われたそこから冷たいワインが口の中に注がれた。
ごくんと飲み干すと同時に、肉厚の舌が口中に差し込まれ、するっと舌を舐められた。
「ん……う……」
快感にうめいて、旦那様の胸に縋る。
たちまち深くなるキス。彼の舌に舌を絡ませ、抱き締めてくれる腕に身を預ける。
こんな恥ずかしい格好じゃなければ、もっとうっとりできるのに――。
胸周りを隠すふわふわの黒い布、同じくふわふわの黒いパンツ、黒の猫耳と猫尻尾をつけさせられ、尻尾を引っ張られて「んっ」と喘ぐ。
旦那様との3本勝負、剣の試合で負けちゃったんだから仕方ない。
料理を作ってる間も、食べてる間も、取らせては貰えなかった。
「思った通りだ、可愛いな」
滅多に聞けない誉め言葉を貰っても、手放しで喜べない。この猫セット、王都で人気だってホントかな?
ベッドに連れられてからも、なかなか外させてはくれなかった。四つ這いの格好にさせられて、猫にするみたいに全身を撫でられる。
胸周りを覆う黒い布の中に、旦那様の手が差し入れられて、両方の乳首をするんと撫でた。
きゅっとそこをつままれて、「んっ」とうめきながら背を反らす。尻尾を埋められたトコがぐりっとなって、更に声を出さされる。
入り口ばかりをぐりぐり刺激されて、恥ずかしいけど物足りない。
もっと奥まで欲しい。
「……っ、もう、お願いです……」
たまんなくなってシーツの上に顔を伏せると、突き出したお尻を円を描くように撫で回された。
「お願い? なんだ?」
平然と訊かれて、ハッキリ言えなくて口ごもる。きっと言わなくても分かってるに違いないのに、言わせようとするの意地悪だ。
真っ赤になったまま黙ってると、また尻尾をつんと引かれた。
埋められた木球に「ああっ」と喘ぐと、色気の増した低い声で囁かれる。
「猫のようだ」
カッと顔が熱くなり、耳からびりっと電流が走る。
「いい声で鳴け」
そんな声と共に、いきなり尻尾を引き抜かれ、はしたなくも大きな悲鳴を上げた。
引き抜いた尻尾をこつんと床に放り投げ、旦那様がオレの腰を引き上げる。再び四つ這いにさせられて、するっと下着を降ろされた。
さっきまで木球を埋められてたソコに、潤滑液が注がれる。
強く腰を掴まれて、衝撃の予感に息を詰めると――木球の何倍も存在感のあるモノが、ぐっと押し当てられ、押し入れられた。
「ふあっ、ああーっ!」
悲鳴を上げて、背を反らす。
一気に奥まで貫かれ、欲しかったとこに欲しかったモノを貰えて、体が無意識に喜びに震えた。
胸も胎内もいっぱいにされる。
「あっ! ああっ!」
引き抜かれる感触、押し込まれる衝撃。ゆっくりと始まった抜き差しに、耐え切れず声を上げながら、シーツを掴んだ。
「レイ」
興奮に掠れた声で、名前を呼ばれてドキッとする。
むき出しの背中を撫でられ、うなじに舌を這わされる。耳の後ろを舐められると、ぞくぞくして震えた。
奥をこねるように突き込まれ、わなわなと震える。
「ああ、んん……、あ、ああ……」
粘膜をこすられ、ゆるゆると揺さぶられて、淡い喘ぎが止まらない。
気持ちイイ。
さっきまでの格好の恥ずかしさも、じわじわと頭の中から消えていく。
緩やかな抜き差し、けど、それが少しずつ早く強くなっていくのはすぐだった。ストロークが大きくなり、入り口から奥まで彼の肉にこすられる。
くちっ、ぐちゅっ、と恥ずかしい音を立てて、ソコが鳴った。
突っぱねてた腕が耐え切れず崩れ、それを合図に強く早く揺すられる。
「ふあっ、ああっ、んっ、んんっ!」
我慢しても我慢しても、耐え切れず漏れる喘ぎ声。口を手で抑えても隠せない。シーツの海に顔を伏せても。
「もっと、鳴けっ」
旦那様に命じられ、いやいやと首を振る。
声を上げるのは恥ずかしい。でも、無茶苦茶に揺すられると、そんな羞恥心は消え去って、脳が快感に染められる。
オレの感じるトコを狙って、がんがんに強く突かれたら、もう耐えられなくて泣き叫ぶしかない。
夜の旦那様は激しい。
勝負の報酬としての猫セットは、旦那様を大いにあおったみたい。
「いつも従順なお前が、初めて拒んだ代物だ。褒美にたっぷり味わわせてやろう」
耳元で甘く囁かれ、その残酷さに震える。
もう十分味わったと思うのに、まだまだ許して貰えそうになかった。
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