アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
アイスを買ってやる
-
「お前。本当にどうしようもないね」
あきれ果てた目で藍永をみる。
藍永は何が悪いの?と、首をかしげてジョリジョリサンをかじっている。
なけなしのプリペイドをつかってジョリジョリサンを買い与えた。
それまでコイツの奇行が収まることはなかった。
…。なんだか、どっと疲れたきがする。
藍永「ありがとな~アイス買ってくれて。バイト代たまったらバーツたくさん買うよー」
とても落ち着いた笑顔がとても眩しくて、夜の暗い中でもなぜかその笑顔は焼き付いた。
なんだその笑顔。憎めないやつって本当にいるんだな。コイツはなにか悪いことをしても、許されるタイプなんだろうなー何て思う
まひろ「お前、笑ってると結構かわ…」
藍永「??可愛いか~?」
まひろ「っいってないだろ!勘違いするな。お前みたいな世間が甘やかすタイプは嫌いなんだよ。何でも笑顔でいれば許されるみたいな。見ててイライラすんだよ」
危なかった。何を口走ろうとしてた自分!
大体、確かにこいつには魅力的な性格はもってるが俺が憧れたのはこんなユルいこいつじゃない。
もっと少年漫画の主人公みたいな勇猛なやつなのかと思ってたのに。
ガキっぽいし、思ったよりも全然コイツは甘ったれじゃないか。
藍永「ははwごめんごめん。笑ってると可愛いーってよく言われるから、まひろくんにもいわれるかとおもってさー。嫌いかぁひどいなー」
はははーとわらうと少し苦い顔をしていたのが少し見えて。つきの明かりでほんの少し、微妙に。
みまちがいかもしれない。
でも、なんだかな。悲しげで、そこから俺が一言を出さないと静まる雰囲気だった。
しばらくして
まひろ「…お前ほんと変なやつだな」
普通にこういう雰囲気のときって、ごめんじゃないか?
少し、いや結構強く言い過ぎた。勝手にコイツのイメージつくって勝手に幻滅して、勝手にキレて…俺のが変だし、やなやつだぞ。
…思ったこと当てられて、へんにコイツに嫉妬して…
最悪だ。
何て小さな心なんだろうか。
藍永「あはは…そんなにガチトーンで言われっと何て返したら いいかー…」
卑屈な自分丸出しで、コイツにイライラしてるんじゃなくて自分にムカムカきてんだと気づくとますますイライラした。
そんなに長くはないが、二人的にはながい間があってまひろが口を開く
まひろ「ごめん。強く言い過ぎた。」
まひろの雰囲気が暗くなる。疲れ混じりの、自分にあきれた声。自分が全部悪いのに気づくと言葉は自然とでた。
藍永「おう。けっこーグサッと来る言葉だったぜ。」
まひろにクールで寡黙なイメージを持っていた藍永は、意外にとても繊細なんだなぁーと
見ていて思った。
考えてることがわかるような仕草や、間、なんだかこの人には一物ありそうで気になるところがある。
今さっき思ったことだ。
まひろ「…ごめんな。変なのは俺の方だわ。バーツを規定時間に食べれなくてイライラしてた」
もちろんそんなことじゃない。
多分藍永でも違うことはわかってるんだろう。
でも、そんなグチグチ女々しくいちいち言うこともない。
適当に流してくれ。
そんな意味で、藍永の頭を雑に撫でた。
藍永「んなっ!頭なでんなっ!」
急に暴れて振り払われる…おい、それは傷つくだろう!
…ん?またまた気のせいだろうか、こいつなんか照れてね?
ちょっと照れた顔を見てしまった
まひろ「…。なでなでされんの嫌いか。」
嫌ではなさそうなので、悪のりして隙をついて頭を撫でてやる
藍永「っ嫌いだわ!やめ、やめろってー!くっそっ」
こちらの方がガタイはでかい。
反応が面白いので、抵抗する手を器用に片手でつかみなでなで
ぐぐもったこえで、んっとか、やぁっとか、ちょっと反応が可愛いの。
コイツ男の癖に本気で…なんなんだ。
藍永「っも、やめろって!」
まひろの手が、みみや頬に触れるとぞわぞわして何とも言えない感覚に襲われ、これはなにか不味いというのを感じた藍永は、おもいっきりてをふって逃げる
はぁーフーッと深呼吸して、へんにドキドキしてる胸をさする
まひろの 「…。もう一回なでていい?」
藍永「だめに決まってんだろ!!」
なでなでのお陰でなんだか妙にどよんとした空気はふっとんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 9