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完結・・後の大和達
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気になりませんか?
私、ちょっと妄想しちゃいました。
「あ、『恋愛男子』………………終わったんや」
ある肌寒い日の朝。
大和は、リビングのソファに寝転がり、スマホを弄る。
スマホの画面には、『恋愛男子(完結)』の文字。
「え?マジか………………俺ら、終わりか?」
任務終了?
お父ちゃん、食卓で珈琲を飲みながら、ややテンション上がる。
恋愛男子完結→自分達は用ナシ→自由♪
自由。
なんて、いい言葉。
珈琲を飲み込む口も、嫌でもニマニマ緩んでる。
いや、貴方は大概、自由。
ドンッ………………………
「………………………あ?」
そんな嵩原の前に、突然大量の書類が視界を埋める。
「なんや、これ…………………」
見上げれば、厳しい顔の錦戸が、こちらを見下ろしている。
「親父……………………まさか、話が完結したから、自分達は用ナシで、晴れて自由や……………なんて、思うてませんよね?」
「は……………………………」
ドキ。
何、こいつ………………………エスパー?
「い、いややなぁ………………………まさか」
図星です。
「ほな、働いてもらいましょか」
「…………………………はい?……………えーと、今なに……」
「働いてもらいましょか、親父」
大量の書類を嵩原に差し出し、錦戸は鬼となる。
「えぇぇぇ………………っ!!本編終わったばかりやぞぉぉ…………………っ」
少し位、休みたいぃー!!
「だから…………………何です?」
「お、おま…………………おま………………」
鬼かっ!!
ええ、鬼なんです。
錦戸の頭の中は、常に嵩原を中心とした組の経営を考える。
恋男完結なんて、関係ない。
「親父…………………関東支部建設に、何十億かかると思うてはるんですか?若のお祝いやさかい、そこは何も言うつもりはありません。当然の事です。でも、出す分は補わないと経営は傾きます………………身体で、払うて下さい」
最早、鬼を通り越して、閻魔かサタンか。
身体で、払う。
身体で。
お父ちゃんの身体は、さぞ高かろう。
「俺……………………明日、息しとるかな……………」
してないと思う。
「ぷ…………………親父、誰とつるんでも漫才やな」
でも、そこがお父ちゃんのいい所。
組長なのに、普段はその垣根は低い。
自分は、いざ本当に必要な時に、親として前へ出てやればいい。
そんな父親の姿に、大和も思わず笑みが溢れる。
笑みが。
父親の周りは、笑顔が絶えない。
それって、結構凄いと思う。
「ホンマに強いから、あんな風に自分を下げれるんです…………………格好だけの男は、無駄にプライドが高いですさかい、自分は下げれません」
「高橋…………………」
大和の前へ珈琲カップを出しながら、高橋も目を細める。
「ええ見本ですね………………若」
「……………………ん………………まぁな」
なんだか、くすぐったい。
好きな人が、褒められる。
自分の事より、嬉しい。
大和は恥ずかしそうにカップを受け取り、またスマホへ目を向けた。
恋愛男子は完結しました。
自分達の物語。
不思議な感じ。
「なぁ……………………高橋」
「はい……………………?」
「皆が、ようけコメント入れてくれとる」
「…………………ああ、はい………………ですね」
大和の見つめるスマホを覗き込み、高橋は相槌を打つように頷く。
気付けば、ここまで来た。
多くの読者様と、沢山の言葉。
こんなにコメントが詰まってるなんて、なんだか嬉しい。
「……………………有り難いな」
「若………………………」
「俺ら…………………ヤクザやのに、嫌われてへんかったんやな」
有り難い。
ヤクザなのに、応援してもらってた。
全然知らない人達が、見てくれていた。
「………………………頑張らなあきませんね」
ただ、それだけで、力になる。
高橋の笑顔に、大和は静かに首を縦に振った。
また、頑張れる気がする。
「親父……………………」
「ん……………………?」
大和は立ち上がり、書類とにらめっこ中の父親へ歩み寄る。
「これ見て、頑張りぃや」
嵩原の目に映る、これまでのコメントの数々。
アクセスいただいた、痕跡。
皆様の存在が、原動力でした。
「…………………………おお…………………せやな」
スマホを見る顔が、思わず緩む。
「頑張れるわ……………………」
皆様、本当にありがとうございました。
彼らの毎日は、まだまだ続きます。
(本編が無事終われたのも、温かく見守っていただけた皆様のお陰です。もう、本当にこちらは自由過ぎて、皆様の本編のイメージが崩れていかないか、心配です(--;)自粛が必要でしょうか(汗)申し訳ありません…………………沢山のコメ、本当ありがとうございました(T^T)また、リクエストとかもお受けします。私が応えられるものは、お応えします。ちまちま、ボチボチやっていきますm(__)m)
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