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朝、腰の痛みで目が覚めた。
情事後特有のその痛みに全く身に覚えが無いのだが、…まあ、その痛みと、涼の家で寝ているところからしてしたんだろう、多分。
「…かわい…、」
少し肌寒くてモソモソと体を動かし涼に引っ付く。
視界にはいったまだ隣で寝ている涼の寝顔は普段よりも幼くて、顔が綻んだ。
「…ん゛…、」
「ふふ…っ」
ぷにぷにと弾力のある唇を押すと嫌そうな顔をして逃げるように顔をずらして。
涼が起きているときはあまり見ることの出来ないその表情やしぐさ。それがもっとみたくて、逃げる涼の唇をぷにぷにとし続けた。
「…っふえ…?」
涼の唇で遊んでいた腕をいきなり掴まれ、驚いていると起きてしまったらしい涼と目があった。どうやらやり過ぎてしまったようだ。
「人の唇で遊ぶな馬鹿」
「…涼の反応がかわいかったから」
「可愛いのはお前だ」
「んぅ…っ」
涼の顔が近づいてきて、唇に熱いものが触れる。徐々に深くなっていくそれに頭がふわふわとして気持ちいい。
「ぁ…、ふ…っ」
「…くく、かわい」
離れようとする涼の唇に吸い付いてもっとと強請るようにチロッと舐めるとそれに応えるように涼の舌が絡み付いた。
「ん…っぁぁ、」
暫くして本当に唇が離れ、名残惜しそうに銀色の糸を引いた。
それに涼は満足気な表情を浮かべた後、欠伸をしながら起き上がって背伸びをした。
「あー、よく寝た…。お前体大丈夫?」
「…ちょっと腰いたい」
「はは、だよなあ…。二日酔いは大丈夫?」
「…それは大丈夫」
…あんまり記憶にないがその質問からして俺、酒のんだのか。
嗚呼、よくよく思い返してみればそんな気もしなくはない。
「…俺変なことしなかった…?」
「変なこと?」
「その、酔った勢いで涼に迷惑かけたりとか…」
「んー……、可愛かったけどちょっとムカついたかなあ」
「え…」
答えになっているような、なっていないようなそれにどう返せば良いのか戸惑っていると、「細かく教えても良いけどお前恥ずかしくて顔真っ赤にするんじゃないかなあ」と言葉を付け足された。
…恥ずかしくなるようなことって…、なんかしたって事じゃねえか…。
「…なんか、ごめん…」
「んんー?良いよ、可愛かったし。…嗚呼、けどお前もうぜってえ酒飲むなよ」
「あ、ああ……」
……そう言わせるほど酔った俺は酷かったのか……。
そこまで言われるとどんな風に酔ったのか聞くのに勇気がいるな……否、聞くのをよそう。
「……まあ、酒の話はここまでにして、今日どうする?…つか先に家帰って服着替える?」
「あー、そうだな…、昨日の服しかねえし…」
着替えたら……、嗚呼、そうだな。
「お前とどっか出掛けたい」
折角のクリスマスなんだ、イベントに乗っかって甘い日を過ごすのも悪くないだろう?
「…ククッ、そうだな」
「、ひゃ…っ?!」
「優しくエスコートしてやるよ、お姫様?」
俺の手を取って、手の甲にキスをする。
少女漫画に出てきそうな言葉がやけに似合っていた。…なんて言ってやらないけど。
「…つか姫は止めろ」
「あら、残念」
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