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「蓮くん、授業始まるから…起きて」
と蛍さんが俺を起こす
「ん…龍哉さん?」
「違うよ、俺だよ」
あぁ、蛍さんだ
「まだ学校だから。午後の授業始まるから行くよ」
「ん、抱っこ…」
俺はまだ寝ぼけていて蛍さんに抱きついた
「もう、ここ蓮くんの家じゃないんだってば…まぁ、いいか」
とボソッと言ったが聞こえなかった
教室に着き、俺は自分の席に座る
授業準備をしようと思って机の中に手を突っ込んだ
すると何か教科書じゃない何枚かの紙が入ってあった
「ん?」
出して見ると写真らしき紙が出てきた
チラッと見るとそこにはフードを深くかぶった俺の後ろ姿の写真があった
あ、この格好…俺が喧嘩する時の服装だ…
もう喧嘩しないから別にいいけど…
この写真俺にくれるのかな?
そう思いながら枚数分見た
どれも俺の顔が取れていなくて
ジャンプする俺だったり、回し蹴りをする俺だったり
俺の後ろ姿の写真やピントが合っていないものばかりだった
コレを入れられても欲しくないな…
そもそも誰がこんなの入れたんだろ?
…まぁ、どうでもいいや
写真をまとめてゴミ箱にポイっと捨てた
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