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仲良し
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「…鈴って、病院にいたでしょ」
「うん」
どうしたんだろう。と俯き加減な結を覗き込む
「薬飲むとき、こうやってたの」
「これは結だけだよー」
患者さんが薬を飲まないからって口移しで飲ませる医者は問題だ
苦笑しながら頭を撫でれば、ふーん。と何故かそっけない態度をとられた
「なになにー?」
拗ねているような姿が可愛くて笑ってしまう
「可愛いね」
「…可愛くない」
「そんなところも可愛い」
「うるさい…っ」
足の上に置いたクッションをぽこぽこと叩いて反抗してくる
「……ねぇ」
「んー?」
「……ぁ、…」
「なーに?」
「…たまき、と…俺……」
「環ちゃん?」
突然の環ちゃんの話題に驚く
「……その」
言いづらそうにきょろきょろと視線を動かせてから息を吐いた
「…どっち……ぁ、した」
「1回落ち着こっか」
背中を撫でて、息吐いてー。と言いながらどうしたんだろうと不安になる
「環ちゃんがどうかしたの?」
「…明日会う」
ひと息でそう言った。
けれど、さっき言いたかったことはこれでは無いなと察しがつく
環ちゃんが関係していることなんだろうけれど、それは言いづらいことなのだろう
大丈夫かな。
悩んでいるようなら話を聞いてあげたいけれど、本人が言いたくないなら無理に聞くこともできない
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