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漫画みたいな …1
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合コンもお開きになって、高橋と同期2人と、亜由美ちゃん以外の女子3人は二次会に行く事になった。
オカがしつこく二次会に誘ってきたけど、亜由美ちゃんの「3人で帰ろうよ」と言う言葉で、渋々諦めた。
と言うか、俺と彼女が良い感じになったと勘違いしてるのかもしれない。
店の外から戻ってきた俺たちを見て「へぇー」って言ってたし。
リーさんは嬉しそうに「亜由美を宜しくね」と意味深に俺に言った。
そのあと小声で「ごめん。あとでちゃんと話すから」と亜由美ちゃんが謝ってきたけど。
店を出る前に"もうお店を出るんですけど、まだ解散しそうにないので、また連絡します"と、曖昧なLINEを雅治さんに送った。
もしチャンスがあったら、この後オカと話したいと思ったから。
でも、今日は無理かな、とも思ってる。
だって、話して分かってくれるなら、こんな事にはなってないはずだから。
きっと、理解してもらうには、時間が必要なんだ…
雅治さんから、あまり時間を置かずに
"分かった。俺の事は気にせずゆっくりしていいよ。連絡待ってる"
と返事が来た。
…もう、優しいんだから。
ちょっと落ち込んでた気持ちが浮上した。
"無理して待たないでくださいね。また連絡します"
なんて強がって返事を返したけど、本当は、遅くなっても会いたかった。
二次会は、駅前のカラオケを予約したみたいで、とりあえず皆で駅に向かった。
高橋達が先頭を歩いて、それを見ながら後ろを俺たちがノロノロと歩く。
これからどうしよう、とオカの様子を横目で見ていた時…
「イテッ」
「あ、すみません!」
見ると、高橋がいかにも悪そうな感じの強面の兄ちゃんに睨まれていた。
ぶつかったりとかしたのかな?
後ろから、その強面兄ちゃんの友達らしい人が「どうした?」と二人、顔をだした。
「スミマセンで済むか?」
「いえ…あの…」
強面兄ちゃんがすごい目で睨んだ後、高橋の隣の子を見て
「何?お前、可愛い子たくさん連れてるね〜。良いなぁ。俺らにもちょっと貸してよ」
と言った。
「えっ?それはちょっと…」
ヤバい…
変なのに絡まれた…
「良いじゃん?」
強面兄ちゃんが、リーさんの肩を組んだ。
わわ…これ、マズくない⁈
「ちょっと!」
「待ってください!」
近くでわたわたしていた高橋達に駆け寄って、俺とオカで声をかける。
「あ゛アッ⁈」
強面兄ちゃん達が振り返る。
近くまで来て分かった。
一番後ろの1人、ドレッド頭の男が、異常なまでに…怖い。
見た目で、普通じゃないって分かる雰囲気を醸し出していた。
高橋も足が竦むハズだ…
「手を離してください。嫌がってるじゃないですか!」
オカが果敢に強面兄ちゃんの腕を掴む。
けど…呆気なく突き飛ばされた。
ここは人通りは多いけど、誰も見て見ぬ振り…
もし路地に連れてかれたりしたら、もっとヤバい。
そう思って一歩踏み出すと、3人のうちの1人が俺を見て近付いてきた。
そしてニコーッと微笑んだかと思うと
「じゃ、代わりにお前にしよう」
と、俺の腕を取った。
すると強面兄ちゃんががケラケラ笑いだして「うわ!男?でもイイな!面白ぇ!」と、リーさんを離した。
良かった。
けど、良くない!
何⁈この状況⁈
「離してください!」
抵抗すると、逃がさないというようにさらに力を込められた。
男達が案の定、裏路地に足を向ける。
「警察呼びますよ⁈」
高橋がそう叫ぶと「間に合うといいな〜」と1人が笑った。
えっ?何これ?
なんかすごくヤバい状況?
俺は背中を冷や汗が伝うのを感じた。
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